
読書は人生における幸福
人生において何が幸福かといえば, それは良書に邂逅(めぐり合う)したときにもいえることです。
良い書物を偶然読んで、その書物によって非常に多くを教えられたならばこんな幸福なことはありません。しかも, このときの感動は一生のこととして永続的であることも他に比較するものはないでしょう。
古今東西の偉大な先哲・作家にまみえることは, 幸福でなくて何でしょうか。 人事は歳月とともに忘却の彼方へ流れ去りますが, 書物より受けたものは, 歳月とともに一層鮮かにうかび上がってきます。
より良い生涯を送るためにも, より良い読書を心がけることが, 如何に大事でありますことか。
悪書は知的な毒薬です
読書について,カール・ヒルティはこのように言っています。「 私達は書物を規則正しく読まねばならない。凡ての悪しきもの, 即ち全く無用なるものを読んではならない。良書を熟読し, これを自己のものに形成しなければならない」と 。
また「悪書は知的な毒薬であって精神を毒殺するものだ」と 。悪書を読んではならないということは,読書する上で最も大切なことです。高齢社会と言っても人間の一生はほんの短いものです。無常迅速です。それに一方 古今の良書は,あまりにも多く有ります。ですから良書を多く読むことに専念すべきであって, 悪書など読むひまなど断じてないはずなのです。
学問を志す者, 又,学習中の者は,その間マンガ本, 推理・恋愛小説等々 勉学に益無き本は読んではいけません。
また, 情報機器の使用は,良質有益な情報を得る以外は,悪書と同様害毒と成りますので夢中になって時間を無駄にしてはなりません。良質の人間になるには, 常に自分自身の知識・教養・ 品性の確立に努めることです。
書物の購入
古今.名を残した多くの人の中で, 少くない人々が自家にあった書物によって影響を受けたことを言い残しています。
それら蔵書のことごとくを祖父母・両親等々が読んだものとばかりはいえないでしょうが, 家を単位として良書を代々伝えてきたものに影響されることは確かです。