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書は人なり

字を書くことは心を書くこと。

 昔から『書は人なり』といって,書かれた文字から,書く人の人柄や,性格をおしはかってきました。
 また「心正しければ筆正し」ともいわれ,澄んだ心で正しく書けば,その文字もまた正しいともいっています。文字を書くことは,精神的なものだということで,小手先だけで書いたのでは,決して美しい良い字を書くことはできません。
 また,漢の時代の楊雄という人は「書は心画なり。心画あらわれて君子,小人あらわる」といっています。この意味は,字を書くということは,その人の心を書くのと同じことである。ですから書かれた字を見ればその人が立派な人か,つまらない人間かが一目でわかるということです。正しい心の持主でなければ,良い字は書けないといっているのです。まことに厳しい言葉です。
 このように,文字を書いて,相手に伝えるという行為は,文章の善し悪しや,文意だけではなく,書かれた文字の姿・形・筆跡などによって,その書き手の性質や,教養・人格・品性までも伝えることになるのです。
 

「話し言葉」と「書き言葉」

 はじめに,人間同士が意志を伝えあったのは,身振り・手振りで示す身体語で,それがやがて「話し言葉」に発達しました。そして更に音声を文字と符号によって,表記する「書き言葉」が生まれたのです。それは今からおよそ3500年前の中国において,漢字として発生しました。それまでその場限りのものであった言葉は,この文字の出現で,時間的・空間的な広がりをもつこととなつて,民族・人類の文化を著しく発展させたのです。
 わが国には4世紀に,漢字が論語・千字文(手習いの本)の書物として伝来しました。このときに文字は美しく書くものとして伝えられたのです。以後,わが国では漢字が「書き言葉」として使用されるようになりましたが,9世紀の平安時代になると,日本独自のかな文字が出現し,漢字とかな混合の文字言語が誕生しました。そして,その後も文字は美しく書くものとして受け継がれ,芸術にまでも高められながら,日本の伝統文化として世界に誇れるものとなりました。こうして,日本人一人一人が「書き言葉」としての文字を美しく書くために精進してきたことは,日本人の精神構造に,多大の影響を与え続けてきたといえます。
 

「字を美しく書きたい」という思い。

 文字は,「話し言葉」に代わる符号として,生まれたものですから,一定の約束が守られていれば,その形の美醜は別として意味内容だけは伝えることができます。
 例えば十という字は,横画のほぼ中央に縦画が交叉するように書かれていれば,それだけで一の十倍という意味内容を読む者に伝えるには十分です。しかし,人間の表現本能には本来,つねに美化しようとする働きがあります。ですから,同じ文字を書くなら,できるだけ見た目に美しく書きたいと工夫することになります。
 十というきわめて単純な画の文字でも,縦・横両画の太さ・細さや,長・短の組合せ方によっては,見た目の感じが変わってきます。このように字は一点一画が組合わさってできています。
 そして,そこに書く人の持つ個性(教養・人格・品性等々)が表されるのです。書かれた文字は,心のリズムや思いなどが,「おもしろみ」や「あじわい」となって,見る人に美として,また字によっては高い精神性をも感じさせることができるのです。美しく書きたいという気持ちは,人間社会に文字が発生したときから,人々が持つ自然な思いであり,願いでもあったのです。
 
 ひらがな48文字を
 習うだけで
 書く文字は 見違えるほど
 美しくなります
 
 日常,わたくしたちが書いている文章は・書く内容によって,多少の違いはありますが,ひらがなと漢字では,ひらがなが,およそ文章の60〜70%を占めています。このひらがなが,上手に書けるようになると,書いた文章が,見違えるように美しく変ります。ひらがな文字は,わずか48文字なので,基本を習って上手になるには,それほど多くの日数がかかりません。ひらがなが上手になると,手習いがぐんと楽しくなります。
 

美しい品格のある「手書き文字」を。

 昔,毛筆で書いていた文字は,現代では種々のペンによって書かれています。しかし,筆記具がどのように変わろうとも美しい文字の姿というものは,少しも変わるものではありません。今を生きる私たちは,現代の筆記具であるペンによって手書きの文字をどのように書いて自分自身を表現し,自分の「心」を他に伝えるかについて,もっと真剣に考え,努力する必要があります。
 頭脳での思考を,手書きの文字として,ペンで書く時には,指先からペン軸をとおして全神経を集中させたペンの先で,微妙に紙面に接触させて書きます。ですから,手書きの文字には,書き手の良くも悪くも,計り知れない多くの情報が込められることになります。それは,書く人の「心」や「礼」をも伝えるのです。美しい良い字を書いて,他にどのように伝えるか,これは文字を書く人の教養・人格・品性とも関係してくることになります。
 文字を手習いするということは,単に字をきれいにするということだけではなく,心の修練をしていることにもなります。ですから,この手習いを続けることによって文字は上達し,「心」を伝える美しい品格のある文字が書けるようになるのです。
 

「手書き文字」と
パソコン・メール等での印字。

 日本では,字は美しく上手に書くものとして,時代時代において人々は文字を習い,それを日本の尊い伝統文化にまで発展させました。この文字を美しく書くための手習いは,近年まで受け継がれて日本人の教養ともなっていたのです。しかし,今日ではパソコン・スマートフォン等々機器の普及がめざましく,ビジネス文書だけではなく私信の書状や,はがき,メール等にまで文字を手書きせずに機器のキーを叩いて打ち出す印字での文字での交信が多くなりました。そのために,日本語の文字も単なる記号と化しつつあります。機器の印字では文意はつたえることはできても人間の心までは決して伝えることはできません。手書きの文字は,人の「心」や「礼」を伝える文字です。「手書きの文字」と「機器の印字」とはその使用目的によってはっきりと区別されなくてはなりません。今後も地球が存在し,人間が生きてゆく以上,人間そのものが持っている情報発信としての,手で「書く」,口で「話す」ということは絶対になくなりはいたしません。
 

きれいな文字を書く人は
字を習った人です。

 美しい文字を見て,何も感じないようでは,上手な字が書けるようにはなりません。字の下手な人の多くは,文字に対して無関心です。また,文字を粗末に扱います。字について関心があれは おのずから美しい文字を書きたいと強く思うようになるものです。
 字の上手な人は,文字を大事に扱います。そして,自分の書く文字を常に美しく書きたいと思う心を持っています。
 字は習わなければ 絶対に上手な美しい字が書けるようにはなりません。字の上手な人は,一人で習うか誰かに教わるか,なんらかの方法で字を習った人たちです。しかし,美しい上手な字を書けるようになることは,決して難しいことではありません。
 字を習う上で大切なことは,まず良い手本や,美しい字で書かれたものに多く出合うことです。そして,そこに書かれている美しい字を好きになることです。惚れ込むことです。このような美しい字が書けるようになりたいと強く思うことです。この思う心が大切なのです。
 

字が上手になると,
心まで豊かになります。

 字は習えば必ず上手になります。しかし「いくら練習しても,少しも字が上手にならない。やればやるほど下手になるような気がする」ということをよく聞きます。これは,決して字が上達していないのではありません。上達しているからこそ,自分の書いた字の下手さや,醜さがわかってくるのです。字を習っていて,上手になったと思っているうちはまだだめで,習えば習うほど下手になると感じたらそれは本物なのです。この頃になりますと,書くことが楽しくなります。
 字は練習すればするほど,鑑賞力がついてきます。見る眼が肥えてくるのです。自分自身の字の醜さもわかってくるとともに,他の人が書く字の上手さ,字の良さ,下手さもわかってきます。このような鑑賞力がつけば,自分の眼が,書く文字をリードしていって,徐々に上達していくことになります。
 字が上達し,さらに練習に励みますと,字は単に上手なだけにとどまらず,心も豊かになって,人の心に響く個性のある字が書けるようになるのです。
 

( ペン学手習い )『ボールペン習字』は
情操を養い,感性・精神を高め,
品性の確立を導きます。

 わたくしたち日本人が,生まれて初めて文字を正式な形で習うのは,小学校の第一学年の国語においてです。
 文科省の小学校学習指導要領には,
(ア)姿勢や用具の持ち方を正しくして書くこと。
(イ)文字の形に注意して筆順に従って丁寧に書くこと。
(ウ)点画の長短,方向などに注意して正しく書くこと。
とあります。さらに学年が上がると,文字の組立て方に注意して,文字の形を整えて書くこととなります。
 これが中学校になると
(ア)目的や必要に応じて適切な文字の大きさ・字形・配列・配置などを判断して効果的に書き方を考え,調和よく書くこと。
(イ)漢字の楷書や行書に調和した仮名の書き方に慣れて,読みやすく早く書くこと。
以上のように定められています。この中学校までの義務教育における言語表記の文字学習を「書写」といいます。
 このように義務教育の修了までに,文字を書くうえでの基本的・基礎的なことの総てを学ぶようになっています。しかし,実際には全ての人々がこれらを完全に身に付けられているとは限りません。義務教育を修了し,高校さらには大学,そして社会人になると,書いた文字によってその人の人柄や人間性が判断されるようになります。そのために「書写」技能は,しっかりと身につけておく必要がありす。字は習えば必ず上手な字が書けるようになるのです。本学院の( ペン字手習い)『ボールペン習字』は,学校教育における手文字学習「書写」の延長線上あって,又,一般にある「書写」技能指導のための文字習いを越えるものです。書く人の心が伝わる個性豊かな,優れた表現美のある文字の修得を目標としています。文字における個性とは,表現される一本の線の性質(線質)の軽重・強弱・剛柔・清濁などによって,文字に書く人の感情がしるされ,生命感が宿るものです。
 よりよい美しい文字を書く能力は,多くの表現や鑑賞を通して身について行きます。( ペン字手習い)『ボールペン習字』は,指導を通して美に対する感性を高め,豊かな情感を養い,更には芸術性をも追求しながら,高度なより美しい文字の習得をめざして指導します。
 

わずかな ひらがな48文字を習って, 
文章を先ず美しく変えましょう。

 日常わたくしたちが書いている文章は,書く内容によって,多少の違いがありますが,漢字とひらがなとの場合は,ひらがな文字が,およそ文章の60〜70%を占めています。
 このひらがなが,上手に書けるようになりますと,書く文字は,見違えるように美しく変ります。ひらがな文字は,僅か48字なので基本を習って上手にすることには,それほど多くの日数を要しません。
 

初めての人でも
楽しみながら字が習えます。

 ( ペン字手習い )『 ボールペン習字 』の手本は,基本編・応用編・実用編・研究編の4編からできています。硬筆ペンで字を初めて習う人でも・「ペン字手習い」初歩の基本編からわかり易く,楽しみながら習うことができます。そして修了のときには,漢字・かなの楷・行・草書体,かな連綿等を一通り終え,また実用編において日常直ぐに役立つ書簡・書式についても学ぶのでしっかりとした文字が必ず書けるようになります。更に手習いを続けることによって,趣味として楽しく習うことも,またペン字の美しさを深く求めて修練することもできます。
 

基本編
( ペン字手習い )『ボールペン習字』 の基本・基礎を
やさしく完璧に教えます。

 はじめに,文字を書く上での精神的な心構え,文字を書く基本・基礎となる全てについて学びます。ペン字手習いを行う姿勢,ペンの持ち方,現代筆記用具の使い方,手習い上の用語,ペンを使っての運ペントレーニングの方法等々について・初歩から学びます。それから,ぴらがなの単体48文字を学びます。次に,楷書の永字八法解説,漢字単体 楷・行・草書の基本の字形,部首,文字の組み方等について習います。また,ひらがなの二字・三字連綿,カタカナ等も習います。 
 

応用編
基本編を土台として文字を美しく書く
全ての基礎を教えます。

 この編は,基本編の発展・応用として学びます。しかし,実力養成編ともいえる大事な編で漢字の楷・行・草書体の基礎を,語句・短文,それに俳句・手紙用語等々を用い,漢字かなまじりとして,じっくりと,字が上達するまで習います。
 

実用編
日常,すぐ役立つ書状・書式等々について
実際に即して教えます。

 書状用語, 書状の約束事,  はがき・封筒の表書き,年賀状・暑中・寒中見舞い,各種の書状例・日記・原稿用紙等々に用いられる語句・文章を通して文字を習います。また,各種書式・届・願書等々実用に即したものを通して,文字を習います。このように,日常で実際に使われるものを通して,文字を習うので,美しく書けるようになった書状や書式が,直ちに役立ちます。
 

研究編
ペンで書く文字をより美的に
芸術性の高い書字として追求し,
教えます。

 基本編・応用編・実用編と学んだ書写の技能をもとにして,より高い美的な書字を目指して習います。どのように書けば美しく書けるか,文字の明暗・肥痩・大きさ・中心・配字等々さまざまな角度から学びます。
 詩・金言・名文・漢詩・憲法前文・世界人権宣言等,また,日本の代表的古典の物語・随筆・短歌・俳句などを,美しい文字の手本をとうして習います。

東京教育学院 [ペン字手習い]

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