手書きの文字は 書き手の性格と
教養・人格・品性を伝えます!
昔から「 書( 字 )は人なり 」といって、書かれた文字の筆跡で、その人の人柄や性格を判断してきました。文字を書くということは、その人の心が書かれることで、書いた字を見れば、その人がどのような人であるかがひと目でわかるということです。文字を書いて、相手に伝達するという行為は、書く文章の善し悪しや、文意だけではなく、書かれた文字の姿・形・筆跡などによって、その書き手の性格や教養・人格・品性までも伝えることになります。
「書くこと」と「話すこと」
はじめに、人間同士が意思を伝えあったのは、身振り・手振りの身体語で、それが「話し言葉」に発達し、更に音声を文字と符号によって表記する「書き言葉」が、中国でおよそ3500年前、漢字として発生しました。文字の出現は、時間的・空間的な広がりをもつこととなり、民族・文化を著しく発展させました。 日本では漢字の流入後、平安時代にかな文字の出現で、漢字とかなの混合の文字言語が誕生しました。 そしてこの文字は、美しく書くものとして受け継がれ、芸術にまで高められながら日本の伝統文化となりました。こうして日本人一人一人が、文字を美しく書くために精進してきたことは、日本人の精神構造に多大な影響を与え続けてきたといえます。
『ぺン字手習い』で 品格ある文字を
世はI T革命によるネット社会、正に情報化時代。携帯電話スマホ・パソコン等々が普及し、使用されていますが、これだけで真の人間の思いや心は伝わりはいたしません。時代が如何に変わっても、人間そのものが持つ自分の手で、文字を書いて伝える手書き文字「書き言葉」と、口で話す「話し言葉」がなくなることは絶対にありません。
今を生きる私たちは、現代の筆記具で、美しい文字が書けなければなりません。今こそ『ペン字手習い』でボールペン習字をして、美に対する感性を高めて、より豊かな情操を養い、更には芸術性をも追求して品格ある文字を書きたいものです。それが人間の生き方での目標である品性の確立になるのです。
今日、日本人の品性は劣化が進行しています。これを急速に回復させなければなりません。
人間は神と4つ足動物との中間に位置する二脚歩行をする存在として、常に精神を高めで品性の確立に努めねばなりません。